金融庁では、「金融機関における金融仲介機能の発揮状況を客観的に評価できる多様な指標
(「金融仲介機能のベンチマーク」)を策定しました。
この【金融仲介機能のベンチマーク】が策定されたことで、金融機関の動きが変わりました。
この【金融仲介機能のベンチマーク】で、金融機関が取り組むべきポイントについての指標が策定さ
れたことで、金融機関には、その指標に対する情報公開をしなければならないような状況になったのです。
例えば、事業性評価融資を行っている件数や融資額などを公表しなければならなくなり、その数字が増え
ていない場合は、金融庁から強力な指導が入る可能性もあります。
金融機関にとって、金融庁からの強力な指導が入ることは避けたいですので、事業性融資に積極的に取り
組まざるを得なくなったのです。
ベンチマークの具体的項目については、全ての金融機関が金融仲介の取組みの進捗状況や課題等を客観的
に評価するために活用可能な「共通ベンチマーク」と、各金融機関が自身の事業戦略やビジネスモデル等
を踏まえて選択できる「選択ベンチマーク」が提示されています。
今後、金融機関と企業が「ベンチマーク」を媒介として、会話をしながら融資の相談がされることになる
ことだと思います。